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吾郎の語録

トラベルガイド株式会社社長の阿部吾郎が、思いつくまま勝手なことを述べるブログです。できるだけためになる事を書こうと思いますが、どうでもいいこともたくさん書きますので適当にお付き合いください。

橘玲著「言ってはいけないー残酷すぎる真実ー」を読んでみた

読書録

最近ベストセラーになっている、橘玲の「言ってはいけないー残酷すぎる真実ー」を読んでみた。この人の著作で「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方」という本を読んで、いろいろ参考になったが、今回の本は全く分野が異なっている。

差別、レイプ、格差社会などの社会的問題は、実はDNA(つまり遺伝的要因)が関係しており、根本的に解決することは困難であるという話だ。ここに書かれている事例を下手にピックアップして書くと、危ない考えの持ち主と勘違いされそうなので、詳細は本書を読んでみていただければと思う。

読んでみると、「そーだったのか!」と思ってしまう話も多い。実際、ある程度は真実なのかもしれない。しかし、鵜呑みにすると危険な遺伝子還元論(なんでも遺伝子に原因があるとする論調)的な要素も多いし、いろいろ統計数字が出てくるが、統計というのは使い方次第という部分もあり、娯楽的要素を含んだ啓蒙書であることを念頭におきつつ読んだ方が無難であろう。

この手の本は、決して新しいわけではなく、1976年にイギリスの遺伝学者、リチャードドーキンスが「利己的な遺伝子」を発表して以来、数多く発表されてきた。竹内久美子が書いた「そんなバカな!」という、「言ってはいけない」よりもう少し砕けた内容ではあるが、同じように利己的遺伝子をベースとした娯楽要素の強い啓蒙書がベストセラーになったことがある。この本、トンデモ本としても紹介されていた。

実は私も、遺伝子本が結構好きでよく読んだ。1980年代に日本ではブームだったが、今になって橘玲がこのような本を書いたので、一周して戻ってきた感じだが、新鮮に受け止められたのかもしれない。

 

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