トルコとエジプトで大規模なテロがあった。しかも、イスタンブールとカイロだ。どちらも大勢の死者が出ている。この2つの国は、ほんの数年前までは日本人にとって、人気のディスティネーションだった。これでは、誰も旅行には行かないだろう。
イギリスもフランスもドイツも、最近ではほとんどツアーが売れていない。その分、北欧やポルトガル・スペインは人気が高いようだが。
アジアに目を向けると、テロの絡みで影響がでているのはタイだ。イスラム教徒が多い、マレーシアも厳しい。中国、韓国は、国と国との関係が影響して、日本人旅行客は激減している。なんとか台湾、シンガポール、ベトナムあたりは好調を保っている。
旅行業は、平和があってこその産業だ。このところの、テロや保護主義の蔓延といった問題は、本当に悲しい。このままでは、行ける場所がなくなってしまいそうだ。
一方インバウンドは好調だ。まだ、日本は平和で安全な国と思われていることが一因であろう。日本人の旅行も、国内は堅調だ。しかし、日米安保もTPPもトランプ大統領の登場であやしくなり、北方領土もそう簡単には帰ってこない、お隣の韓国は大変なことになっいて日韓合意も白紙にもどるかもしれないし、中国は強大な力を持ち始めている。安部政権の思惑もことごとく外れ、外交は非常に厳しい状態だ。この先、何が起こるかわからない。
旅行業の未来を考えると暗澹たる気分になることもあるが、それでもできることをひとつひとつやって前進していくしかないだろう。こういう時代だからこそ、よく状況を見て的確に判断すれば、かえってチャンスはあるかもしれない。