大河ドラマ「真田丸」が終わってしまいましたが、賛否両論ありましたが、総じて人気は高かったようですね。ちょっと娯楽性を追求しすぎかなという感はあったものの、そもそも話のベース自体がおもしろいので、楽しく見られました。
このドラマで真田に興味を持ち、もう少し詳しく知りたいと思われた方におすすめなのが、山名美和子著「真田一族と幸村の城」です。真田本がかなり大量に出ていますが、その中でも、まとまっているという意味ではベストな一冊かと思います。
真田幸隆、昌幸、幸村の3代にわたり、史実とのちに物語として創作された部分とを区別しながら、解説を加えています。大阪城で幸村と共に戦った、後藤又兵衛、毛利勝永、明石全登、塙団右衛門らの素性や、真田丸では猿飛佐助しか出てこなかった真田十勇士の話、豊臣秀頼と幸村が鹿児島に落ち延びたという伝説など、興味深い話がわかりやすく解説されています。
最後に真田に関係する城の解説があり、現在の姿も述べられていますで、城廻にも役立ちます。岩櫃城や名胡桃城などには行ってみたくなりました。
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3年程前に、たまたま上田城を写真撮影のため訪れた際、まだ「真田丸」が全国的には話題になっていない頃ですが、上田の町中に大河ドラマ「真田丸」を告げるのぼりが立っているのを見て、ドラマの放映を知りました。それから火坂雅志の「真田三代」を読んで予習して、楽しみに待っていました。それまでは、大して興味もなかったのですが、今ではすっかり真田ファンです。