立て続けに、いろいろな仕事があり、久しぶりの投稿になってしまった。
先日、1泊2日で兵庫ツーリズム協会主催の視察ツアーに参加してきた。実は、私は兵庫県の出身なのだが、今回訪れた場所は初めてのところが多かった。兵庫県には、魅力的なスポットが多いと、改めて実感させられる旅だった。
さて、今回訪れた場所を順次紹介しようと思うが、出し惜しみせずに、一番インパクトがあった場所から紹介しよう。
兵庫県朝来市にある明延(あけのべ)鉱山は、奈良時代に開かれたという伝説があるほど古く、明治初期から、昭和62年に閉山するまで日本の近代化に重要な役割を果たした鉱山である。銅、亜鉛、鉛などを産出した。総延長は、なんと550kmで深さは1000mある。この坑道の一部が「明延鉱山探検坑道」として見学できるようになっている。
坑道の入口。道路の脇にあり、これが550kmの坑道の入口とは想像できない。
なお、内部を見学できるのは毎週日曜日の10時~15時のみである。
坑道の内部は、観光用に整備されているわけではなく、ほとんど当時のままの状態だ。レールやパイプもそのまま残っている。
落盤しないよう木材で補強されている部分もある。
坑内は、重層構造になっており、階段で上り下りする。今は動いていないが、当時はエレベーターも使われていた。
温度や湿気がお酒の発酵に非常に良いということで、酒造メーカーの倉庫が内部に造られている。
坑内には、所々に当時使われていた掘削機械や車両などが展示されている。
当時鉱山で働いていたガイドさんの説明を聞きながら、約1時間の見学コースだ。こんなに長い坑道を見学できる場所は他ではなかなか無いだろう。探検気分も味わえるので、家族連れにもおすすめだ。