ずいぶんメディアにも取り上げられ、特に関西では有名な兵庫県福崎市の辻川山公園に出現する河童の河次郎(がじろう)。左右には阿吽の子河童を引き連れている。関東では、まだ知らない方も多いかもしれない。
5分に一度ぐらい、池の底からぶくぶくと泡を立てながら現れるのだが、あまりのリアルさに泣き出す子供が続出らしい。
池のほとりには、河太郎(ガタロウ)もいる。こちらはブロンズ像だが、黄色い目がかなり気持ち悪い。
小屋の中から現れる逆さ天狗もいる。なぜかわからないがどら焼きを食べている。
ベンチに天狗が腰かけていることもある。
この天狗のパソコンには、ちゃんとグーグルが表示されている。「河童の弱点」を検索している。戦う気か?
全国妖怪造形コンテストの最優秀作品も展示されている。これは「森に吹く風」というタイトルの大分県、首藤秀利氏の作品。
さて、なんでここに妖怪が出現するかというと、ここには柳田國男の生家があるからだ。柳田國男といえば「遠野物語」だが、河童のガタロウをはじめ遠野地方の様々な伝説が紹介されている。「妖怪談義」という本も書いている。
平成25年に池に河童が出現するようになり、さらに平成28年に逆さ天狗も加わると、辻川山公園の観光客の数が倍増したとのこと。最近では、鬼太郎の聖地、境港に対抗心を持っているらしい。