吾郎の語録

トラベルガイド株式会社社長の阿部吾郎が、思いつくまま勝手なことを述べるブログです。できるだけためになる事を書こうと思いますが、どうでもいいこともたくさん書きますので適当にお付き合いください。

航空会社の予約クラスとツアーの関係

サイトを運営したり、撮影の仕事をしたりしながら、ツアー造成の仕事もやっている。小さい会社を運営して行くには、いろいろやらないと生きていけない。確固たる強みを1つでも持っていれば、そんなこともないのだろうが、私の実力の無さゆえ、ばたばたと仕事をすることになるのだ・・・まあ、愚痴はこのぐらいにして、ツアーに関するお話をひとつ。

ANAを利用したマレーシアのクアラルンプール行のツアーを、提携しているMRC社のために造成した。あくまで、造成の仕事をお手伝いしているだけで、ツアーの販売はMRC社、募集企画は「TABi'z」社である。

航空会社は、座席と価格のコントロールを「予約クラス」で行っている。ビジネスとファーストとか、あの座席クラスとは違う。同じエコノミークラスの中で、例えばANAのクアラルンプール線の場合、下からL・S・W・V・Q・H・Uといったように設定されており、下のクラスほど安いが取れにくく、上の方のクラスは高い代わりに取れやすい。つまり、閑散期は下の方のクラスで予約が取れるが、繁忙期には上の方のクラスでしか取れなくなる。

閑散期と繁忙期は固定されているわけではなく、単純にそのフライトがガラガラなら一番安いクラスで予約できるが、混み具合によって下のクラスから取れなくなっていく。お盆やゴールデンウイーク、年末年始などが混むのは予想できるが、現地で大きなコンベンションがあったり、現地の休日で外国人がたくさん日本に来たり、様々な要素で混み具合が変わってくる。もちろん、最初は下の方の予約クラスで取れたものが、だんだん混んでくると下の方がから取れなくなるので、予約の時期によっても変わってくる。

昔は、ツアー用のエアー料金はシーズンによって固定されているものが多く、ツアーも造りやすかった。しかし、最近ではANAと同じような仕組みのところが多くなり、非常にやりにくい。旅行会社に安いツアーで申し込もうとしたら、その値段では取れないので、追加代金を出してくださいと言われた経験がある方も多いだろう。倒産した○○○クラブのように、おとり広告のような売り方をする悪質な業者も一部にはあるかもしれないが、だいたいは、このような事情によるものが多い。

旅行会社側にすると、どの予約クラスの料金をもとに値付けしていいのか、困ってしまうのだが、結局、他社との兼ね合いで、見た目を安くしないと問い合わせすら来ないので、取れないケースが多いと知りながらも、一番安い予約クラスをベースに値付けすることが多くなる。

というわけで、ちょっと説明が多くてわかりにくいかもしれないが、こんなツアーの造り方をしてみた。

mrcj.jp