吾郎の語録

トラベルガイド株式会社社長の阿部吾郎が、思いつくまま勝手なことを述べるブログです。できるだけためになる事を書こうと思いますが、どうでもいいこともたくさん書きますので適当にお付き合いください。

生存率と残りの人生設計

今日、がんの10年生存率調査に関するニュースがありました。トータルで見ると59.4%という結果でした。まあ、がんになっても10人に6人は10年以上生きられるということですね。

しかし、これはあくまでトータルです。がんになった当人にとっては、この数字はあまり意味がないのです。重要なのは、がんの種類別の結果です。がんといっても、種類によって症状も使う薬も治療方法も異なります。それぞれ、違う病気と考えてもいいのではないかとも思えます。

前立腺がんなんかは、10年生存率90%を超えてましたね。しかし、膵臓癌は6.5%です。まあ、こういった数字をどこまで参考にするかは難しいところですが、良くも悪くも、どこまで生きられるかの目安にはなってしまいますね。

私は、いまのところ1年半ぐらいは生き延びています。まだ、そこそこ元気なので、すぐには死なないと思いますが、あと8年半となると想像もつきません。手術後、再発という経緯からすると、なかなか難しいかもしれません。

あと1年で死ぬと思って生きるのと、10年頑張るぞと思って生きるのでは、時間やお金の使い方が変わってきます。これは、なかなか切実な問題なのです。残りの人生設計ですね。

どうせ1年で死ぬんだと思って、お金を使いまくって、好きなことをなんでもやっていたら、結果意外と長生きしましたでは、どこかで破産してしまうでしょう。でも、長生きするつもりでいろいろ我慢していたら、1年で死んでしまったでは悔いが残ります。

いろいろ勉強したいことや、身に着けたい技術もあるのですが、1年後に死ぬならあまり意味はありません。しかし、10年生きるなら価値はあるでしょう。

これは、自分の事しか考えていない浅はかな考えかもしれませんが、人間こんなもんだろうなと思います。